会員クチコミ情報

総合
5

ID: ハッチー

部屋
3
対応
4
食事
4
風呂
4
眺望
3
環境
5
宿泊時期
整理番号
4010379
宿泊施設
霧島神宮温泉 蓬泉館
プラン名
和室(バス・トイレ共同)
考え方次第
宿泊料金2,537円に食事をお願いし(夕食1,500円 + 朝食800円)、一人4837円で泊めて頂きました。 昔は分かりませんが、現在は年配のご夫婦二人で営んでいらっしゃる旅館みたいです。部屋数は結構ありますが、今は使っていない部屋もあるような印象を受けました。 ・施設・設備-普通です。 部屋には冷暖房エアコンがあり、コタツもありました。テレビは無料で観られます。古い鏡台が置いてありました。冷蔵庫はありませんが、冬の縁側は寒くて天然冷蔵庫(笑)。 部屋に金庫はありませんが、部屋のドアは鍵がかかるので問題なし。入り口が襖のお部屋に泊まっておられた方がいらっしゃいましたが、そちらのお部屋に金庫があったかどうかは分かりません。 トイレは共同で、和式トイレ3つが在る男女共用トイレが一箇所(宿泊階)と、廊下の反対側にウォシュレットの洋式トイレが二箇所(男女一箇所ずつ)。 ・スタッフの対応-好感が持てました。 到着時は優しそうな御主人が出て来られて、気配りを感じる案内でお人柄が窺えましたし、奥様の方は夕食と朝食時にお吸い物とお味噌汁を出して下さった時に笑顔でご挨拶して下さいましたが、素朴な雰囲気の御主人と違ってモダンな感じ。お正月だったからか、部屋の床の間と食堂には綺麗な生花が活けてありました。 ・食事-食べきれないほどの豪勢な食事より、お袋の味をお腹一杯食べたい。そんな人に向いています。 ご飯も残さず全てペロリと平らげていたので、足りなかったかも知れないと思われたのか、翌朝食のご飯は量を増やしてくれていました。 いつもはご飯をあまり食べない私ですが(しかも朝食は必ずパン)、おかずを全部食べる為にお代わりしたほど。主人共々、朝食も残さず平らげました。 ・お風呂-湯の花の舞う掛け流し湯。 大ホテルみたいな大浴場ではありませんが、家族で営む民宿や小さな旅館の温泉よりは広く、ゆったりしています。温度はやや熱め。水の入れ方で温めだったりする場合もあるようです。シャワーがないので洗髪に困りましたが、宿泊階に二つあった洗面台はシャンプードレッサーで、勿論温水が出ますから、其方で洗う事が可能です。 ・眺望-樹海。 神話の里"霧島"の森林に囲まれていますから、何も見えないと言えば見えない。でも秋には、素晴らしい紅葉が見られるそうです。 ・周辺環境-ひたすら自然を満喫。 静かです。気を遣わずに寛げます。裏手から階段を上がれば、10分程で霧島神宮の本殿の横に出ます。その階段の途中に、霧島七不思議の一つとされる"亀岩"が在りました。 霧島神宮入り口の大きな鳥居まで車で5分程度。そこから神宮と逆方向に1~2分ほど道路を下ればAマートが在り、お酒なども置いています。 ・総合評価 老夫婦お二人では隅々まで行き届いた清掃など無理でしょうし、建物も老朽化しています。戸や窓は傾き、スムーズには開閉できません(部屋入り口のドアは大丈夫)。部屋の天井には埃もあります。階段のカーペットは擦り切れ、宿泊したペットの粗相の匂いが染み付いています。浴場のトイレは使用不可ではありませんでしたが、トイレットペーパーがセットしていないところを見ると、使わない前提なのでしょうか。ドアを開けると何故か大量の汚物置き場と化していました。正直言って、"清潔"とは程遠いかと。 でも、5千円で二食付いてお釣りが来る宿なんて、ありませんよ。しかもお風呂は天然の掛け流し湯。少なくとも宿泊客が必ず使う場所は、必要最低限ではありますが掃除してあります。お布団は煎餅布団ではありますが、シーツと枕カバーはピンとノリが効いています。浴衣と丹前も然り。タオルはしっかり洗ってあります。食事は、熱いものはちゃんと熱く戴けます。 老いた両親の居る実家に帰ったつもりで、気兼ねすることなくのんびり寛ぐ。そう割り切れる人には持って来いの、ひなびた宿だと思います。 奥の深い霧島は、一泊では堪能できません。すっかり虜になりましたので、これから何度も訪れるつもりです。逢泉館も勿論また利用させて頂きます!