なかなかに……
不思議な宿です。
GWの真っただ中ですから、どこも混んでます。
Wブッキングでしょうか。宿泊できないお客がおります。
他所の宿を探すも空きはありません。こちらの対応でなのか、食事などの配膳が進みません。
20時過ぎても食事の準備が進まず……。とりあえず看板猫と遊びます。
そこにオーナーと思われる謎のおじいちゃん登場。
「そんなんじゃダメじゃ」などと女将？に説教しますが、言うだけで手伝ったりしません。
口コミにある謎の絵画は「ワシが描いたんじゃ」
「へえ～、不思議な絵ばかりで、すごいですね」
そうこうしてるうちに、ようやく食事が出てきました。
どうやら、このおじいちゃんから代替わりし、息子(娘?)夫婦にまかせて間もない模様です。
おじいちゃん……オーナー? 杖をついて座って、話とテレビに夢中
女将(奥さん)……背中が曲がりながらも、ひたすら歩き回り仕事している
息子さん?……料理も担当。Wブッキングのお客の対応で不在のため、なかなか料理が出てこない。
お嫁さん?……旦那さん不在の為、色々と疲弊。
お孫さん?……小学生?おじいちゃんの部屋で遊んでいる。
つまり、ほぼワンオペです。
しかし、自分らを含め、文句を言う客はおりません。不思議です。
まるで自分ちのように、こたつで一人、テレビを見ながら食事するお兄ちゃんもいましたが……お客でした。
「なんかもう、しょうがないなぁ(苦笑)」
そんな宿です。
でも、なぜか怒る気にならない。
翌朝、女将に聞いてみると
「あの絵はほとんどアタシが描いたのよ」
「ええ?おじいちゃんじゃないの?じゃあ、おじいちゃんは何してるの?」
「パチンコばっかしてるわよ」
「そうなんですね……」

『忘れていた何かがここにあります』
忘れていた何か……おおらかな心かな。
安い
ゴールデンウィークに利用しました。
女将さんがテンパるので上手くいかないことが多々あります。口コミを見ていたのである程度大丈夫でした。
息子さんだと思われる方が良く対応されるので、息子さん一人に負担がかかりますが、どうしようもないときは頼ると良いです。駐車場が狭いとかありますが、山に行く前に泊まる、ともかく安く、という方には良いと思います。いろいろ急ぐ方には不向きです。
不思議な宿
玄関に出迎えた100号サイズの女の子の絵に始まり、廊下の至るところに風景画が飾られている。部屋は広くはないが、必要なものが効率的に配置されており、落ち着くサイズだ。風呂は檜風呂で、大切に使われているようだ。浴室の床は畳が敷き込まれ、滑らず、冷たくない。浴槽は、2人がゆったりとつかれ、これまた落ち着くサイズだ。食事は旬の地産食材をたっぷりと使用して、種類・量も多め。エゾ鹿の肉は珍味、自家製のアイスも不思議な食感、刺身は社長さんが日本海で釣ってきたもっちりスズキ、朝食の鍋豆腐はすり山芋とたれが絶妙でうまい。不思議感満載だが、対応はとても親切で好感がもてた。