戸狩温泉のイメージを一新!
 あれは、もう10年以上も前の事になるだろうか、ウチの子供等は未だ小学生だった。雪深い里へ家族で泊りがけのスキーに出かけたが・・・・(中略)・・・・と、後味の悪さだけ残ったスキー宿Wだった。その後の、とある暑い日。今度は別の宿M(タビータの頃)だが、ダブルブッキングで直前になっての一方的な予約取り消し・受け入れ拒否を伝えてきた。代替などの話や詫びる感じも無く電話を勝手に切られ、怒りや驚きとは違い、やり場のないスゴい悔しさだけが残り、個人的には栂池高原を抜き、長野県のワーストの地となっていた。以来、国道117号を何度も走ったが、飯山線の踏切を越える事は無かった。

 ところが、今年のG.W.も昨年同様突然に二人の休みが一致して、また苗場に行こうと思ったがプランが無かった。そのため急遽宿を探す事に。「料金が安い順」で検索していると、ちょくちょく先頭で登場してくるココ‘なわて館’、トガリと分かっていたが料金にも釣られてクリックした。料金もさること、クチコミの評価が存外良かったので宿泊を決めたのは3日の事だった。そして、4日の夜には信濃路へ向けてステアリングを握っていた。走りなれた深夜の国道19号は・・・・(中略)・・・・と、北信を巡り予定通り到着。

 まず、予想以上に瀟洒な外観にビックリ、コンパクトなフロントも2階の部屋も綺麗で落ち着きがある。親切丁寧な応対の女将さんは気さくで好印象、今までのスキー民宿の概念を打ち砕かれる。早速いつもの様に腰据える前にお風呂へ、1階のそれは4‐5人用くらいで清掃も行き届き明るく清潔感がある。そして何より薄~い煎茶の様な色の湯、とくに浴感や味・匂いは無いが好みの温度で頬も緩む。とりわけ熱ッい湯が当たり前の北信において、循環の内湯のみだがユッタリのんびり癒される。いよいよ夕食、とは言え薄暮の頃では日頃ならまだ仕事の最中(さなか)、これこそ旅だから感じ得る至福のひと時だ。今夜は私等夫婦1組だけなのに、地元りんご豚のトンカツやコゴミの天麩羅・庭で採れた貴重な特産アスパラなどの手料理と心まで温まる自家製の味噌汁はウマいのひとこと。菜の花祭りや豪雪の事など、話し上手な女将さんとの会話もはずみ夜が耽る、これもまた旅の醍醐味のひとつ。その後、また温泉に浸かり、ウチのカミさんより先に部屋へ戻るが・・・・以降、記憶が無い。

 2日目、農村の朝は早い。通常では有り得ない事だが6時前(am5:37)に目が覚める。窓を開けると既に朝陽が眩しく、少し先の畑ではトラクターが動いており、それをぼんやり眺めている。しばらくして南の丘の方からお寺の鐘が響き、止まっていた時計を呼び醒ます。ふと我に返るとチョッぴり躰も冷え、ここが信州の山里だと再認識し、そそくさと1階の風呂へ向かう。何を隠そうコノ朝風呂こそ個人的には旅の一番の愉しみで、朝から温泉を浴びるという非日常こそ究極の歓びと感じる。悦に浸かり身も心もホッコリ、やがて朝食の時を迎える。何故だろう?いつもならパン1切れと牛乳1杯を半ば無理やり胃に詰め込むのに、こういう時には結構食べれるのは?と、思いつつテーブルに着く。見た目なんの変哲も無い朝ゴハン、と思いきやナント、初めて食す‘野沢菜’の花のおひたし(ホントは蕾)なる物。それはアノ野沢菜漬からは想像できなはど柔か~く美味しい。この地方でもこの時期にだけ口にする事が出来る有難きシロモノなんだそう。そんな話から始まり、その後の会話の流れで早朝のトラクターに乗ってたのはじつはダンナさんだったと判明。少しばかり長めの朝食は済んだが、女将さんとウチのカミさんのアマリリスから端を発した花談義は続いている。時は過ぎ、チェックアウトしクルマにバッグを詰めたら、花談義の第二幕が上がる。どちらかというと話ベタな彼女だが、とても楽しそうに映る姿はコチラも嬉しい。やがてクルマに乗り込み、ついにココをあとにし北へ向かう。目指すは、ダンナさんが「2mは有るよ」と教えてくれた残雪の鍋倉高原。里から見るとおよそ想像はつかない、半信半疑で登って行く。途中の池を過ぎても路傍には薄汚れた雪、融けきれないソレはせいぜい20cmたらず。諦めの色が濃くなりメンタルポイントが赤点滅する頃、みるみる積雪量が増し始め両脇は白い壁と化していく。気付けば、ウチのカミさんの上背のある4WD車がスッポリ埋もれて走っている。立山か八甲田しか見られないと思っていた、まさに‘雪の回廊’だ、規模は小さいが初の体験にメッチャんコ感動。その興奮も醒めやらぬまま、前日入れなかった菜の花公園に寄り・・・・(後略)

 遅くなりましたが、とても有意義な旅を提供頂き感謝してます。ありがとうございました。やっぱり信州は心優しく温かい人が多いんだなぁ、って実感しました。
『GWも同額酒も付いて』温泉&食事に満喫
部屋:7.5畳の和室、トイレ、洗面、冷蔵庫なし但しポット湯呑、お茶あり。
地デジ対応、全体に清潔感も有り、スキー客対応ハンガーは好感。
食事:夕食、朝食共に美味しくいただきました。
風呂:循環だが温度も丁度良い。
対応:女将、旦那そして娘さん?忙しい中、対応され嬉しくなりました。
環境:戸狩温泉スキー場にも近く、周囲の環境も良。
お世話になりました★
大晦日31日にいつもと違った年越しをしよう!と急に思いたって、直前予約で『なわて館』に宿泊させてもらうことになりました。
家族4人、午後からの急な予約にも関わらず暖かく迎えて頂きありがとうございました。食事もボリュームたっぷり!いつもあまり食べない我が子達もご飯をおかわりして、お腹いっぱい❤お米がすごく美味しかったです。
お風呂も時間帯を少しズラしたら貸切状態で、家族でゆっくりつかることが出来ました。帰りに近くの神社を案内して頂き、初詣でをしてから戸狩温泉を後にしました。
家族での楽しい年越しを過ごさせて頂き、大満足です!
またそちらへ行く機会がありましたら、お邪魔させて頂きます(^v^)