世俗を忘るる世界。一番の思い出となった
【お部屋】36畳部屋ある中で、10畳の和室へ案内される。5月下旬なのに何とまだコタツが。聞くとまだ朝夕は冷え込むので6月ぐらいまでは仕舞わないとの事。久しぶりにコタツでのうたた寝も楽しめました。
【対応は?】食材への問いにも丁寧にお答え頂き満足でした。
【食事】部屋食。それは山の味。お膳には山菜が、川魚が乗る。コシアブラ、フキノトウ、ウドの葉の天ぷら、ウルイのおひたし、鯉の洗い、マスの塩焼き、鴨鍋。素朴ながら東北の山奥とは思えないほど、薄味で、上品な味わいが楽しめました。
【お風呂】源泉掛け流し、湧き出す所は透明の湯船は白濁。男女別の大浴場。混浴の展望風呂(午後5-8時は女性専用)、夜には緑色のハロゲンライトでライトアップされ、木々が間近に迫る。特筆すべきは建物奥、野趣満天の露天。乳白色の湯の脇を鉄分を含んだ川が流れて、訪れた者は世俗を忘れるに違いないだろう。
【眺望】林間の宿なので遠眺は眺めないが、原生林が目に楽しい。紅葉の頃はとても美しいでしょう。
【環境】せせらぎの川音と鶯の鳴声がこの宿のBGM。残雪に水芭蕉が群がる。ブナとダケカンバの原生林にある山の中の秘湯。一泊だけではもったいない。訪れようと思う方には連泊をおすすめします。
【総合評価】「トクー!」がまだ「あき宿クラブ」の頃から利用させて頂いておりますが、この宿はイチオシ!今回の旅程で一番の思い出となる秘湯の宿でした。惜しむらくは、営業期間が4月下旬~11月下旬までに限られている事か。冬季は積雪が3mにも及ぶそうで、休業されるとの由。
期待以上の秘湯の宿でした
広くて(12.5畳)清潔な部屋に2人では勿体無い位でした。また、空調も適度で(悪天候で眺望不可にも拘らず)快適に過ごせました。
夕食には、山菜の天ぷらが出て、早春を2度も経験できました。他の料理の味付も(東北地方の塩辛さがなく)良く、とても気に入りました。
お風呂は最高でした。正に秘湯で、男女入替制のお陰で(団体客があるのに)幾つもの露天風呂も満喫でき、家内ともども何度も入りました。
宿の方の言うとおり、崖崩れなど豪雪の影響で、近くの幕滝見物は出来なかったのですが、滝まで行けるようになったら再度投宿したいです。