今回も、お世話になりました。
ちょっと個人的に色々な事が続いてしまい、コメントが遅れましたことを(大将に)お詫びします。

私達夫婦は元々「伊勢オタク」であり、同時に今となっては「倉野屋さんオタク」でもあり、もう数え切れないほどのリピーターです。
仕事で中国に住んでいる(夫婦共に日本人です)のですが、年に数度、日本に帰るたびに、必ずお世話になっています。

倉野屋さんの素晴らしさは、このクチコミ欄での過去の私のコメントや、他の皆様のコメントを遡って見てくだされば、充分に伝わると思います。
しかし実は、それでも語りきれないところが、この宿(すなわち倉野屋さんの大将)の凄さだと思います。

そしてそれを、皆さんに伝えたいのに伝えきれない自らの文章力の拙さを、情けなく思います。
ですからこのトクーのコメント欄で、画像をアップすることができれば、もっともっとお伝えすることができるのですが。。

たとえば私が、こう言うとします。
「倉野屋さんで提供されるお刺身は、メリーゴーランドみたいなお刺身です。」
「見て楽しく、美しく、ひと口ごとに滋味が有り、驚きが有り、舌の上の感動が全身をつつみ、笑顔が洩れてしまいます」

これって写真を見ていただかねば、どうしようもありません。
「メリーゴーランドみたいなお刺身」って、「ひとつひとつの全てのお刺身が、手をかけた、違うお料理のお刺身」ってことなんですけど、お刺身だけではなく、供される全てのお料理が、こんな感じで順番に出てきます。写真でお見せできないのが悔しくてしかたがありません。

ほとんどの皆さんにとってのお刺身って、数種、数切れのお刺身を、生ワサビと醤油で頂くものだと思います。仕事の接待などで、どんな高級料亭に行くことがあっても、行きつくところ、そこで「勝負出しされてくるお刺身」は、新鮮さと、高級さと、器を含めた高級感を競い合っている範疇を抜けないと思います。たまに「生ワサビと醤油」の代わりに、別の味でというのもありますが、それで終わりです。つまりせいぜい「とても新鮮で美味しく頂けました」とぐらいしか書けないと思います。

大将の料理は、そんな店とはまったく違うのです。ですからせめて写真を見ていただきながら説明できなければ、どのようなものか誰にも想像できないと思います。おそらく文豪と呼ばれる先生が大将の料理と出会い、一編の文章を書くことがあったなら、一皿ごとに最低でも数ページを要するのではないかと思います。夕食だけで一冊の本ができてしまうのではないか?とすら思います。

そりゃあもう、、、(しつこいですが)本当に凄いんです。ひとりひとりの顔を見ながら(だと思うのですが)、出てくるタイミングも絶妙で、おそらく様子を見ながら供してくださる内容まで変化させておられるのではないかと思います。さらに特筆すべきことは、「お世話になるたびに、内容が変化(進化)している」ってことです。

最初に「私は伊勢オタク」と書きましたが、倉野屋さんに落ち着くまで、実に多くの伊勢のお宿を、数えきれぬほど試しています。日帰りできるような場所にある伊勢で、気が向けば宿を変えながら数泊する酔狂者です。また仕事の関係で、日本全国の様々な宿を経験してきています。30〜40代前半の15年間は、ほとんど1年中行商のような日々をすごしていました。経験上ですが、ほとんどの宿の場合、季節が同じであれば、料理の内容は昨年と同じだったりします。同じ季節に2度行けば、前回とまったく同じ膳が並びます。倉野屋さんは、、、違うんです。だから何度も、何度も、リピートしてしまいます。

話が料理のことばかりになってしまいましたが、部屋だって凄いんですよ。古いんですけど、部屋に入って座ったとたんに、きっと全ての人が、そんなことどーでも良くなります。経験したことが無いおもてなしに、涙が出ますよ。でもこれは、、、「宿泊した人だけのお楽しみ」ってことにしておきましょう。大将の料理は、誰にも真似ができるものではありません。でも「お部屋のこと」は、その気になれば、どこの宿でも真似ができてしまいます。でもこれに気がつくところが、そして実践されているところが、大将の凄さなんですよね。

「宿泊した人だけのお楽しみ」以外で、建物に関してはっきり言えることは、「白くあるべき洗面所などは徹底的に白く磨き上げられている」「チリひとつ落ちていないほどに館内全体が清潔である」ってことです。「古さ」という言葉のイメージからくる「悪いイメージ」は、ただの思い込みでしか無いんだってこと、思い知らされます。これも「できそうで、なかなかできない」ことですよね。たとえば大きな旅館の大浴場で、洗面器の内側を触ってみたらヌルヌルしてたり、垢でザラついてたりってこ
最高のおもてなし。
今回で3回目の宿泊となります。
宿泊毎に大将の最上級のおもてなしに感服します。
ポテンシャルの高さを保ち続けるのは大変なことと思います。
宿泊する私たちために全力で考えてくれて、うれしく思います。

時間をかけて一つ一つ仕事が施されたお料理、
さりげない声掛けの親切さ、
お見送りしてくれているの大将の姿…
全てにおいて幸せな時間を過ごさせていただきました。

倉野屋さんは私たち夫婦にとって特別で大切なお宿です。
とても素敵な記念日(年)になりました。

ありがとうございました。
子育てがひと段落したらまた伺います。

倉野屋の皆さま多忙な日々が続くと思いますが、どうぞご自愛ください。
2度目のおいしい休日
 今回で2度目の宿泊ですが、親子での宿泊とワインの2つの希望を叶えていただき
まして、大変感謝しております。
 前回のオーナーさんの和食系創作料理にワインとも合うのではないかと感じまして(勿論お任せでお願いした地酒もとってもお料理と合い、こちらもお勧めです)伺ったところ、なんと国産 “大阪”ワインを用意して下さるお茶目ぶりで、本当に感激しました。
当然ながらメニューにワインはございませんので、ここで書いていいものかどうか考えましたが、こんな素敵なオーナーさんなのですよ、ということを伝えたいので敢えて記入させていただきました。
 今回も、お料理は、交響曲の音楽構成宛ら次から次に奏でられていき、そのリズム・強弱緩急と・・・もう撃沈です。どうしてこんなに素敵なものを生み出せるのだろう。。。
 翌日の早朝お伊勢参りに出掛ける際には、いつ降りだしたのか雨音のする夜明け前の玄関に傘とお手紙が用意されており、そのお心遣いに三人共同じことを感じた様で、その場に立ちすくみ沈黙のまま2-3秒顔を見合わせてしまいました。傘とお手紙の第一発見者である娘の、驚いて振り返った顔が忘れられません。
 宿に戻り、朝食でもお酒呑みの胃の腑を掴んだ食卓が用意されており、胃袋も心も満たされました。
 又、オーナーさんは、会話の中から私達の今日の動きを捉えて、交通情報などを書いたお手紙をお土産の中に忍ばせて下さっており、私達は、宿を去ってからも心地良い余韻を感じ、倉野屋さんに宿泊出来たことに感謝の気持ちで一杯になりました。
 オーナーさん、今回も本当にありがとうございました。お酒呑みの大食漢家族でごめんなさいね。主人は、到着した際、お部屋に用意されていた氷で満たされた冷茶ポットに大感激しておりました。
 こんな家族ですが、懲りずに又私達のお世話をしていただけるでしょうか。
 又宿泊させていただけることを祈っております。 
 追伸 
  いちごのマスコットキャラ、かわいい!何時の間に??
  何期何会もいちごちゃんに御目文字できますように!                感謝