感動!感動!感動!・・・余韻さめやらぬうちに投稿しま〜す∈^0^∋
山好き、ワイン好き、アート好きのわたしに、やっと夏休みが到来。
好みにバッチリ合いそうな、それもすてきな美術館のようなオーベルジュのピステさんを発見し、期待いっぱいうかがったところ、なんとなんと大ヒット、期待を裏切らない、いえいえそれ以上・・・の感動でした。
とくに食事!
マダムシェフの愛とこだわり、そしてどっさりの野菜。とても手をかけて、繊細に調理されていて、おいしいだけじゃなく、バランスがよく、1日たった今も、あの幸せ感が続いています。
ワインも、え〜!!! このワインが、このお値段で???・・・と、おどろきのリーズナブルさ。限りある予算のなか、飲み頃のすばらしいものを、レコメンドしていただき、感謝でした。自家製パンも、当分忘れられそうにないです。
寒かった
ワイン好きでないと困るかも
美味しい、楽しい、嬉しい。もう一回美味しい。CP最高。
 入梅直前、ところが「今年はもしかして猛暑の再来?」と思わせる程の暑さ。
東京は31度超え、諏訪でも29度を超えた”真夏の暑さ”となった。
雨季の前に山に登ろう、と八ヶ岳に向かったのだがこちらは逆に2月の大雪が根雪で残り、いつもなら今頃無くなっている残雪が膝までのグサグサで予定の半分も進めない始末。
あえなく敗退して「ピステ」さんへ残念慰労会に向かう(笑)
在所は車山リフト乗り場の前から別荘街路を車で5分ほど降りたあたり。
一目で分るネームなどは出ていないので暗くなってから着くと少し分りにくいかも。
下界から来ると別世界。しっとりと柔らかいのに、さわやかな風の流れに思わず深呼吸。
イメージ先行の思い込みで申し訳ないが、津嘉山正種ばりのダンディな旦那様が迎えてくれる。
この方実はスキーインストにレンジャーまでやってて、話を聞くと実に凄い。
「私はドアの外のほうが趣味で、中は奥さんが全部やってくれてますから」と
仰るのですが、いえいえ片手に3皿を腰より低く持っていらしゃるなんてチップが必要なお店でもそうは居ませんて。
フロントの証書の列を見れば、素人には恐れ入谷の鬼子母神です。能有る鷹は爪を研ぐ、ってやつですかね。
さて、シェフでパティシエでソムリエで笑点で座布団貰ってもおかしくない、いえいえ、とても可笑しくて楽しくて可愛らしい奥様がこちらのキーマンです。
ワインで人生を楽しむことに掛けていらっしゃいます。
ヴィンテージだアロマだ向こう岸だと不毛に宣いながら飲む輩にも、実に優しく丁寧に味わいの変化を教えてくれます。
セラーにある一本一本を愛しているが故にどれも大事な我が子。その育った畑や
シャトーの人柄など初めて耳にする興味深い物語ばかり。
背伸びする必要はありません。ちゃんと予算と得手不得手を伝えれば、その日のお皿に合った葡萄を選んで頂けます。
でも奥様、話し始めると止まりませんね。代わりに料理が止まります(笑)
美味しい料理は食べることに留まらず、一日の喜びを、これを頂くまで生きていて良かったと思わせてくれる品々です。
普段はかなりゆっくり頂くので、ダイニングへ最初に入り、最後に出る。というのが恒例なのですが、話を伺うとこちらは違いました。
晩餐は18時半から。いつもなら20時半頃に誰も居なくなって最後になるところですが、美味しいお料理と楽しいお話、趣味に山に普段の食材への傾注の仕方など、抜けがたい円居は果てません。
それでも同嗜の方々が来られると、2時3時までダイニングで集われるそうです。大変!でも楽しそう。好きな物が同じ人たちが居るだけで楽しいですよね。
正直、トクーの金額はお食事の値段だけで、宿泊代はタダみたいなお徳さです。
手間と時間と愛以外に掛けるもの無く、旨い物への偏見と追求に満ち溢れたこの場所へ、是非食べにいらしてください。
季節と素材から旬の声を聞くことによって、サーブされる品々もその表情は常に変わる、と仰られますので百聞より一食に如かず。
一つだけお伝えしましょう。
「根菜の温野菜スープ」
一点の曇りも無く、透明で、黄金色で、ほっぺたに優しさが染み入る逸品。目がウルウルしちゃいます。