鬼怒川温泉
当日朝、突然温泉に行きたくなり11時頃に予約確定しました。以下が宿泊時のレビューです。

お部屋:古さは否めませんが、幼児連れだった為か広い角部屋(12畳+8畳の二間の部屋でしたので夫婦+幼児には広すぎる位でした)を用意してくれました。
施設:バブル期には隆盛を誇ったであろう立派な建物です。美術品等もひっそりでは有りますが所々に配置されています。ロビーは鬼怒川に面して3階分吹き抜けに成っており、上部にはステンドグラスが贅沢に配置されています。
設備:大浴場・食事会場・パブリック等往年の立派な温泉旅館に有る物は殆ど揃っています。
スタッフの対応:車で玄関に到着するなり直ぐに笑顔の「いらっしゃいませ」の挨拶と親切な案内が有り、スムーズに車を預かって頂きとても気持ちの良い到着と成りました。チェックインも部屋への案内も(若い仲居さんでしたがしっかりと教育されているようで言葉遣いにも品が有りました)スムーズでした。チェックイン後も下駄履きで自由に出入り出来る為、フロントの前を通らず外に出入り出来る配慮も(フロントからは見えますが、挨拶を交わしても交わさなくても良い距離)とても有り難かったです。(フロントを通って頻繁に出入りすると此方が気を使ってしまうので)
食事:チェックイン時に夕食は網焼きとの説明が有り、懐石では無い事にがっかりしましたが(予約時に食事内容を全く確認していませんでした)良い意味で裏切られました。食事会場の無煙ロースター付テーブル席で野菜やお肉を自分で焼いて様々な塩(ハーブ・胡椒等)を付け食すものでしたが、テーブル席は半個室のように仕切られており幼児連れでも周りに気を使う事無くゆっくりと食事出来ました。料理内容は蕗味噌・蒸し海老・ローストビーフ・湯葉の刺身・湯葉のあんかけ・胡麻豆腐・網焼き用の野菜(アスパラ・玉葱・長葱・エリンギ・椎茸・南瓜)網焼き用のお肉(和牛・イベリコ豚・味付ラムチョップ)網焼き用のニラ饅頭・豆餅・湯葉の包み物・ズワイガニ・〆におこげのお茶漬け・デザート(ベリーのアイス)でおなか一杯に成りました。最近は海に行っても山に行っても同じ様な食材を用いている事が多いですが、此処は殆ど下野産の食材を用いており、美味しい栃木の食材が豊富に有るので海の幸など必要無いという潔さに感心すると同時に県内産の美味しい食材を充分堪能出来ました。
朝食は和食(湯葉粥)か洋食(焼きたてパンのバイキング)を選べる為、湯葉粥を選択しました。出汁味の豆乳でお米を炊いたお粥ですがとても優しくとても美味しく絶品でした。
漬物や焼鮭等と共に提供され、夕食開場と同じ場所で客が席に着いてから火に掛け熱々を頂きますが、本当に美味で更に追加したい位でした。
給仕の人件費を節約し高級食材を用いなくてもお客を満足させられる方法にとても感心させられました。経営再建を目指す大旅館は見習う点が多いと思います。
お風呂:熱めで癖の無い泉質ですが男性用の湯船は鬼怒川に面した崖の上に突き出した様な場所にあり浴槽の角からガラス越しに眺める景色は湯船が空中に浮いている様な錯覚を覚えます。内湯には何故か橋が掛かっています。(何故かは宿泊時のお楽しみ)小さめですが総檜の露天風呂もとても気持ち良く滞在中何回も利用しました。なおサウナも水風呂も完備しています。
眺望:恐らく全客室が鬼怒川に面していると思われる為、眺望は最高です。鬼怒川温泉でも廃業したホテルが少ない地域なので客室から廃墟が見える事も有りませんでした。
周辺環境:温泉饅頭や射的(希少!)のお店、宿泊者向けの蕎麦屋や居酒屋が多く昭和の温泉街の面影を感じられる数少ない温泉地だと感心させられました。くろがね橋を渡った川向こうには鬼怒川の絶景を眺めながら入れる公営の無料の足湯がありこれがまた最高に心地良く、夜はライトアップされた鬼怒川を眺めながら夜風に吹かれ、朝は朝靄の掛かった渓谷美を堪能しながらのんびり浸かれます。なお、夕食後に宿の付近を散策しましたが浴衣姿で下駄の音を響かせながら沢山の宿泊客が往来する様は、ノスタルジーに溢れていました。今では熱海でも伊東でも少ない光景です。(箱根湯本位でしょうか?)鬼怒川温泉自体がお気に入りの温泉地と成りました。
費用対満足度:コストパフォーマンスとしては5点満点ですが更に上を目指してもらいたいので敢えて辛口のコメントを
①お部屋の清掃は細かなところまでは行き届いていない様です。トイレの天井の四隅にクモの巣、便座のガタツキ、桟の埃、畳の古さ等。
②風呂上りにビールを飲もうと思いましたが、自動販売機には缶チューハイしか無く部屋の冷蔵庫のビールは今時珍しく高価でしたので止む無く旅館前のコンビニで購入しました。他の旅館ではお風呂の前で生ビールを安価に提供しているところが多いので一度検討してみたら如何でしょうか?中生一杯500円程度であれば飛ぶ様に売れると思います。(呑兵衛にとって風呂上りの一杯の生ビールは温泉旅館の楽しみの一つです)無料の麦茶・冷水・お茶のサーバーが置いてあるスペースで販売すれば売り上げ増間違い無しです。
因みに会津東山温泉の瀧の湯では湯上りビールは無料です。
③アルコール類が高過ぎです。今時中生が1,000円弱は有り得ません。目の前のコンビニのビールがあまり冷えていない理由が分りました。(宿泊者がひっきりなしに購入する為冷える暇が無いようです。)価格を下げれば量が出るので収益は上がる筈です。
④男性用大浴場の洗い場(鬼怒川に面していない方)の側溝のステンレス製の蓋がしっかりと固定されておらず、ぶつけたら足を怪我しますので固定するかずれない工夫が必要だと思います。
最後に:辛口のコメントをしましたがそれでもホテル及び周辺の温泉街の雰囲気は捨て難くまた直ぐにお邪魔すると思います。
良かった~。
当日予約させていただきました。
スタッフの方の対応も良く、部屋も当日取ったのにとても眺めがいい部屋で申し訳ない気がしました。お風呂もとても良かったです。ただ貸切露天風呂は子供には熱くて早めに切り上げました。
夕食は部屋食でちょっと多いかなと思いましたがおいしく頂きました。
久しぶりに夫婦で好評価のお宿でした。
鬼怒川もいいかも。。。
★お部屋・施設・設備
友人と二人でしたのでお部屋の広さは十分でした。
ただ清掃が今ひとつ。。。床とトイレですね。畳自体が限界なのかもしれません、衣服に細かい畳が付着しました。あと、前の宿泊者のアンケートがそのまま置き去りになっていました。
あと、私自身がスモーカーなので、少しでも窓が開けられればと思いました。

★スタッフの対応
まずまずです。土地柄なのか、おっとりお話になる方が多いのですが、やや聞き取りにくいかも。。。

★食事
これは予想外によかったです。食事処で網焼きでしたが、比較的ゆったりしたスペースで個々が仕切られており、プライベートな空間を醸し出しています。
「此処で美味しくいただけるものを食べて下さい」というメッセージが込められたような献立には友人と二人感心そして大満足です!
そう、私たちは山の温泉でお刺身や海老の天麩羅を食べたいわけではない、という思いを解っていただけた気分。。。

★お風呂
個室貸切露天風呂「鬼燈亭」は、徒歩3分と少し離れた場所にあり、湯めぐり気分で出かけました。想像よりゆったりと各棟が配置されていてのんびりできました。
残念なことは大浴場のお湯が熱すぎて、お客さんは誰も入れず、そのため小さな露天風呂が満員でした。

★宿・部屋からの眺望
空の色により変わる川の色、躍動するような木々。。。

★周辺環境
散策するにはちょうどいいのでは。。。

★費用対満足度(総合)
今回は低価格で利用出来たこともあり、コストパフォーマンスは花マル!!宿泊無しでも満足できるくらいでした。
のんびり仕事の疲れを癒したい40代に、アウトドアとテーマパークの印象の鬼怒川は。。。と思っていましたが、こんなホテルなら癒しだけのために鬼怒川もいいかも、と感じさせてくれる温泉旅行でした。