お風呂と食事は最高!
有名温泉地での「お値打ちプラン」だけに、多くは期待していませんでした。たしかに建物の構造上、“部屋まで遠い”。そして“いかにも狭い”(洋室でベッド2ッで満杯・荷物を置く隙間もないくらいでトイレもなし)
『安いから、こんなものか』と、家内と話し合っていました。・・・しかしお風呂は最高!下呂温泉独特のヌメリ感のある透明なお湯が、湯量も豊富にかけ流し。適度に深い湯船もいい作りで、下呂の街の夜景を眺めながら、至福の入浴タイムでした。
また、食事も最高!・・・口取りに煮物、お造りと天ぷら、野菜サラダに鶏のすき鍋、そして五穀米のごはんに漬物が出て、さらに“ほうとう鍋”がつく豪華さ。デザートのフルーツまであると家内は食べきれずに残してしまう始末(隣のお客も残していた)。
翌朝の朝食も朴葉味噌の付いた和定食、ご飯がおいしかった。
お風呂と食事の満足感で、部屋の不満は帳消しとなり、満足の一夜でした。
従業員さんの姿勢も前向きで、また利用したいお宿の一つになりました。
ありがとうございました。
温泉三昧
お湯は最高。お部屋もリーズナブルなお値段からこれもよし、ただ、難点を挙げれば高齢者には階段の上り下りがきついかな。
底力が見えた
下呂の温泉街を一望できる高台に鎮座する、昭和レトロな温泉旅館。館内に足を踏み入れると、ふぅっと、心和む郷愁の念に包まれます。
館内の造りは、初めて伺うとちょっと迷ってしまいそうな、やや複雑な造りでしたが、お部屋はシンプルに整えられて、快適。洋室と和室の利用でしたが、和室はかなり広さもあります。洋室の方は決して広くはないものの、必要な設備はきちんと準備されており、不自由はありませんでした。
なんといっても、温泉がいい!硫黄臭などはほとんど感じられませんでしたが、ぬめり感のある優しいお湯で、芯からあたたまります。同行者でも、血圧の高い者は血圧が下がり、足の痛い者は足の痛みがとれ、前日にニキビのできた者は翌朝ニキビがひき、また特に異常のなかった者は肌がつるつるになっていることを実感し......と、それぞれ、頭で考えるのではなく、体が答えを出した、という感じです。
スタッフの方も廊下などですれ違えば皆さん必ず自然な笑顔を向けて挨拶してくださる。またお部屋や食事の世話をして下さる方たち、そしてフロントの皆さんも小さな心配りを忘れない、温かい方々でした。
食事は、豪華なものはないながら、それぞれ美味しくいただけましたし、量も充分すぎるほど。鶏すきをすっかりたいらげた後のほうとう鍋で、一同ノックアウトされました。(笑)何よりも、料理に使われている素材をひとつひとつ見てみると、体のために良いものばかり!板長さんはじめ、女将さんや板場の皆さんの密かなる心配りが垣間見えます。旅の間にはどうしても不足しがちになる野菜もたっぷりとれました。
日程が許せばこんどは連泊したくなる、全てにおいてそんな底力のある宿だった、という印象です。