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シーモネーター
様
2001年9月
温泉旅館でのんびりとくつろげるような旅を
温泉旅館でのんびりとくつろげるような旅をしようと思い、今回の旅を企画した。JRの普通列車でゴトンゴトンと揺らればがら、1時間に1本しかない列車を乗り継いで向かった。あいにく天気の悪い日のため、当初予定していたテニスはできなくなった。2日目には体調を壊し、そのまま帰宅するのみとなってしまった。前日に急遽申し込みをしたにもかかわらず、気前良く許可してくれた。なかなか親切なおじいちゃんだが、話が少し長かった。部屋は、とても女性の泊まれるような部屋ではなかった。6畳1間で、窓の向こうはただの塀。隣との境にはふすまがあるだけで、しかもふすまの上は開いていて、少し背伸びしたら隣の人たちが見えるという、実質相部屋状態。しかもそのふすまもこちらからは開けられないが、向こうからは普通に開けられる。「あれっ?ちゃんと2人部屋の予約したのに・・・」という状況。しかも夜におしゃべりしていたらとなりのおっちゃんに怒られるしまつ。この日は当然女性客はおらず、仕事勤めのおっちゃんばかりで、いたるところにドカタの服が干してあった。また布団が何年も干していないようなスゴイ埃まみれの代物で、一緒に宿泊した彼女が鼻水と咳に悩まされ眠れず。朝起きれば、のどが痛くて風邪を引いてしまっていた。結局プライベートな空間を持つことなく、次の朝この宿から早々に退散した。値段は確かに安価なので、男だけの合宿所としては利用できるだろうが、女性客は厳しいと思う。海外をバックパックしながら渡り歩いた僕でさえ、この宿は試練の連続だった。
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