02日本特有の「1泊2食」を「泊食分離」に変える

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「1泊2食付き」と聞いて、皆さんはどのようにお感じになりますか?

一般的とお考えになるのが普通でしょう。ですが、わたしは疑問を持ちました。

当時は、1泊2食付き15,000円程度で「安い方」であり、2名で宿泊すると30,000円、交通費などを含めると気軽に旅行を楽しめる料金ではなかったのです。
海外に行くとルームチャージで60ドル程度(1人あたり30ドル)で3つ星ツインベットの広い部屋に泊まれるのに、なぜ日本は1人あたりの料金でしかも2食付きばかりなんだろうと不思議に感じていました。

この「食事付き」が当たり前の文化が、日本の旅行を高価なものにしているんじゃないか?と思い、調べてみることにしました。

いろいろと調査しているうちに、1泊2食付き15,000円の場合、朝食3,000円・夕食7,000円・宿泊5,000円くらいの割合ということがわかりました。つまり素泊まりなら、5,000円×2名で10,000円で泊まることができ、食事は別途安価に抑えることで、1度の旅行が2度行くことができるのです。

この手軽な旅行を実現するために宿泊施設との交渉を始めましたが、理解してくれるところは10軒に1軒程度でした。
高価な宿泊料金がネックで旅行離れが起きており、その結果旅館の稼働率は30%しかないというのは明白でしたが、1泊2食で高い収益を上げたい宿泊施設の考え方は、簡単に変わりませんでした。

ちなみにその当時、素泊まり商品を扱っている旅行代理店もありませんでした。
旅行代理店は手数料商売なので、やはり単価の高い高級な宿泊施設を売りたい気持ちは理解できますが…。

わたしは、一人ひとりのお客様から高い単価を取るより、お客様が旅行しやすい、安価な仕組みを作ることにより、旅行者を増やし、稼働率を上げることが先決であると考えていたため、宿泊施設と粘り強く交渉を続け、徐々に同意してくれる宿を増やし、ついに「素泊まり+オプション」という形で食事を付けるかどうかを選択できるサービスを、日本で初めて導入しました。

インバウンドに関して言えば、長期利用のお客様が多く、毎日同じ食事というのは、やはりあまり馴染まないようです。
世界中からお客様が多く訪れる「インバウンド大国」となった日本は、「ルームチャージ」というワールドスタンダードの料金体系に合わせていく必要があると感じています。

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