兼業主婦で家事と仕事の両立で疲れ気味、か
兼業主婦で家事と仕事の両立で疲れ気味、かつ、足首を痛めてなかなか治らない私に、夫が旅行をプレゼントしようと申し出てくれてから1ヶ月、毎日のようにトクーさんの宿泊感想文や宿の紹介を読み、ここが良さそうと決定したつりばし荘。早く宿泊したくて指折り数えて楽しみにしていました。ところが・・・以下、正直な感想です。私たち夫婦は付き合っていた時からトクーさんを利用させていただき、安いお宿や建物が古いお宿に宿泊してきました。この料金だから仕方ないよねと多少のことには目をつぶり、それでもそれなりに楽しく、嫌な思いをしたことは一度もありませんでした。ここの感想文やつりばし荘のホームページに寄せられている感想などは、すべて別館に宿泊された方のものでしょうか。私たちは本館に泊まりました。本館の方が古いとは聞いてましたが、同じつりばし荘だし、それなりの満足が得られるだろうとあまり考えずに予約しました。噂の抹茶風呂にぜひ入りたく、前日に宿に電話したところ、チェックインの際に予約受付とのこと。私たちは18時にチェックインする予定だったので、予約が一杯で入れないということはないのかと確認すると、夜は満員になってしまうかもしれないが、朝ならば空いてるだろうとのこと。まぁ、朝でもいいかと話していたのですが、当日、別館の受付でチェックインしたところ、「申し訳ありませんが、今日も明日も満員で・・」と断られてしまいました。抹茶風呂目当てでこの宿を予約したので、思いがけない展開に唖然とし、「すみません、そのために来たので何とかなりませんでしょうか」と再度お願いしたのですが、「もう一杯で・・チェックインの順番に伺ってますので・・・今日は入れないお客様が他にもたくさんいらっしゃるんですよ」とのこと。満員ならば仕方ないとしても、抹茶風呂には必ずしも希望者全員が入れるわけではないと、一言断りがあってもよいのではないでしょうか。18時チェックインの私たちのほかにも、入れない人がいるような状態なんですよね?まして、前日の確認の電話では、大丈夫でしょうという返事だったので、まさか入れないとは思いもよりませんでした。抹茶風呂に入れないんだったら他の宿にしたのに・・との思いが一瞬頭をよぎりました。でも、別館の係の人の対応も良く、他のお風呂もあるし・・と気を取り直し、案内されて本館に向かいました。つりばしを渡り、川のせせらぎを眺め、たどり着いた先の玄関は引き戸で、がらがらと開けるとそこは旅館というよりは民宿といった風情の、真ん中に石油ストーブが置いてある薄暗いロビー。(というより待合所)先ほど見た別館との違いに驚きましたが、これは序の口。建物は老朽化が激しいというよりも、手入れされてなく、かつては赤かったであろう床の絨毯は擦り切れて白く色あせ、窓のガラスにはヒビが入り、壁はすすけ、廊下は薄暗く、寒々しい雰囲気。部屋に案内されたのですが、なんとエレベーターがなく、3階まで階段を上るのは非常にきつく、部屋の前に到着するころには肩で息をしていました。そして、部屋に入ったのですが・・・もう本当にがっかりしてしまいました。ふすまはずっと張り替えてないようで、茶色いシミ。特に引き手の部分は変色が激しく、黄土色のしっくいの壁はところどころ欠け、赤茶けた畳に剥げた柱。今まで様々な宿に泊まりましたが、ここまで古いというか手入れがされてない部屋は初めてです。土蔵の中のようでした。窓際には昔の診療所のイスのような冷たいビニール張りの緑色のイス。そしてなんと電球は傘のない裸電球です。洗面所とは名ばかりで、壁に枠も何も無い鏡1枚が貼り付けてあるだけ。そしてその鏡は今にもとれそうにぐらぐらしています。夫も同じ思いらしく、「これは・・・すごいね」と言ったきり絶句。部屋は汚くてもお風呂はきっと良いに違いない、と、夕食前に軽く本館のお風呂に入ることにしました。地下にあると言われ、向かってみると。コンクリートのむき出しの壁に、人工芝が敷いてあるコンクリートの階段が地下に続いています。ボイラー室のようでごつごつとしてなんだか恐く、「本当にここを降りるの?」と何度も聞いてしまいました。人工芝がずっと続くその先に内風呂があったのですが、足拭き場もなくいきなりお風呂になっていて、脱衣籠の棚が入り口に並んでいるだけ。ビルの地下倉庫のようです。お風呂のお湯はぬるく、シャワーは入り口にひとつ備え付けてあるだけで、その上、蛇口をひねったら蛇口の取っ手が取れてしまいました!地下なので窓から外は何も見えず、コンクリートの壁は圧迫感があり、とても長くいられず、早々に出てきました。濡れた足に人工芝のプラスチックが気持ち悪く、洗面台もないので化粧水もつけらません。こんなに気持ちの悪い、居心地の悪い
河津桜を見に行きました。駅まで迎えに来て
河津桜を見に行きました。駅まで迎えに来てくれた人がとても気さくな方で、河津の桜や名物などを色々説明してくれました。本来ならば旧館の部屋であるところを、新館にして下さいました。付近の滝散策はとても爽やかで、命が洗われるようでした。特釜滝は必見!!女3人・男2人だったので、2つの抹茶風呂には女性・男性に分かれて入りました。聴きしにまさる絶景!!抹茶のよい香りと大自然に包まれ、筆舌に尽くし難い心地よい時を過ごしました。朝の展望風呂は少し肌寒かったですが、うぐいすの鳴き声を聴きながら、前方は山、上を見上げれば青空の中のお風呂もまた最高。露天風呂の多くは外から見えないように衝立がしてあるため、湯に浸かっていると景色が見えないものですが、ここの抹茶風呂も展望風呂も、湯に入っていながら景色を堪能できます。夕食では初めていのしし鍋、追加メニューで鮎の塩焼きを食べました。どれもとても美味しかったです。夜に夜桜を見に行こうと歩いていると、途中で宿の方が車で拾って連れて行って下さいました。宿の方は皆親切で話しやすく、雰囲気がとても良かったです。これまで数多くのホテル・旅館に泊まっており、沢山の宿を体験したいので同じ宿には泊まらない主義なのですが、つりばし荘はお世辞ではなく「何度でも行きたい宿」です。
今回の旅行の目的は河津桜を見ることでした
今回の旅行の目的は河津桜を見ることでした。あいにく天候はあまりよくなく、いまにも雨が降りそうな雲行きでした。午後3時ごろ河津駅近くのメイン会場に着きましたが、楽しみにしていた桜は見ごろをとうに過ぎており残念でした。そのためすぐに宿に向かいました。3時30分くらいにチェックイン。すると当日本館の予約は私たち1組しかおらず、寂しいだろうとのことで、宿の方の配慮により新館に部屋を用意してあるとのこと。もちろん料金はそのままで・・・超ラッキーでした。そしてすぐに第2の目的である「抹茶風呂」を5時に予約しました。時間があったので七滝めぐりに行きました。踊り子の像があるところで写真をとっていると雨が降り出し、途中で宿に戻りました。5時前に抹茶風呂の用意ができましたとの電話をいただき、雨の中本館にいる案内の方とともに風呂へ。途中1人づつしか渡ることのできないつり橋を渡り林の中を行くと到着です。抹茶風呂と浴槽がもう一つあり、ゆったり二人で浸かっていると、最初はうるさく感じた川のせせらぎも心地よく感じ、あっという間に50分が経ってしまいました。お風呂から上がって直ぐに食事はと思い7時に予約したのですが、ちょっと後悔・・お腹がすいたー・・・やっと食事の時間がきて、席に着くと、直ぐに温かい料理を出していただき感激!!!全ての料理が心がこもっていて大変美味しくいただきました。食事の締めは猪鍋の出汁での雑炊。最後の最後まで満足でした。最後に一言。つりばし荘さんはなんと言っても「お茶」がすばらしいですね。抹茶風呂もそうですが、部屋で食事で3種類ものお茶をいただきました。それぞれのお茶が大変美味しかったです。さすが自家製ですね。みなさんもお茶の飲み比べをしてみては・・・トクーでの旅行も今回で8回目ですが、つりばし荘さんが最高でした。是非また伺いたいです。