073日間で3,000予約を記録した旅行業界初のフラッシュ・マーケティング「トクー!ポン」
ABOUT US - サービス誕生秘話
「フラッシュ・マーケティング」とは、商品やサービスの提供にあたり、割引価格や特典がついたクーポンを期間限定でインターネット上で販売する手法です。
一般に24~72時間程度の短期間(=フラッシュ)に最低販売数量を満たせば低価格で大量に販売する、という特徴を持つ新たなマーケティング手法でした。
そのためにお客様がお客様を呼ぶわけですが、このサービスがアメリカで始まり、大ヒットしているというニュース記事を見つけて、すぐにサイトを見にいきました。
本当にすべての商品が驚くほど安く販売されていました。
そして、50%オフのマッサージが販売開始48時間で2,000枚、有名レストランが50%オフで1,500枚など、驚くべき販売枚数です。
例えばこのマッサージ店は、1名で施術すると(1名あたり1時間として)1日8名、月間20日稼働で160人、2,000人対応するとなれば実に12.5か月になるわけですが、その分の予約をわずか48時間で取ったということであり、12.5か月分の安定収益を確保したことと同義です。非常に驚愕したのを覚えています。
このサイトはすでに多くの地域に拡大しており、取り扱い分野も物販、レストランなどの飲食、レジャー施設など、幅広い分野に及んでいました。
しかし、宿泊はなかったのです。
確かに、宿泊サービスの世界では、手数料は10%程度でしかありません。
50%の割引は到底できないだろう…とはまったく考えませんでした。70%の空室率を埋めるのに、最適な手法だと感じたのです。
すぐに動きました。問題になるのはシステムと、50%以上の割引をしてくれる宿泊施設営業です。
システム的には、従来の会員データとの連携や、短時間で多くのトラフィックに耐えるサーバー、従来の宿泊予約と違いまったく新たな考え方に基づいた設計と構築が必要でした。
ローンチの日程はすでに決めており、それが決まった上でのシステム開発だったため、開発会社様も連日徹夜で対応してくれました。同じように、営業も全国を回りました。
トクー!の場合、有料会員制なので手数料分も割引しなければならず、50%オフからさらに手数料25%を引いた62.5%の割引を求める交渉は、難航を極めました。このとき、テレビ局の「夢の扉」という番組に、「旅行業界で世界初のフラッシュ・マーケティングをスタートする」ということで密着取材を受けていたのですが、テレビカメラを引き連れたその場で断りを受けたり、大変苦労したのを覚えています。そんな中、伊豆長岡のとある温泉旅館の支配人が、「一軒だけを売り出すんですか?しかも2日だけ?これは面白い、ぜひやりましょう!」と快諾してくれたのです。
取材に対しては、「目標50枚!旅行業界で言うワンバス(バス一台分)くらいの集客ができれば合格です!」と話していたのですが、初動で1,000枚弱を販売するあり得ないほどの成果を上げ、その勢いのまま、最高で3,000枚という、未踏の記録を残すことができました。