国東市について

国東市は両子山を中心に28の谷で形成されている国東半島に位置し、人々が自然を愛し、集落を守ってきた町です。大きな川もなく、地理的に恵まれているとは言えないこの地では、先人の知恵により、ため池などを利用して農林業を営んできました。国東市にはいたるところに風景と一帯となった素朴で美しい石像が数多く残されています。全国の石像仁王像の8割が国東半島にあると言われ、六郷満山寺院や権現社には、必ずといっていいほど聖域を守護する仁王像が立っています。一対の仁王像は、筋骨たくましく造形美豊かなものがあったり、とてもユーモラスな表情をしたものと様々。神と仏が複雑に絡み合う独特の文化が発展した、国東独特の六郷満山文化と呼ばれ、六郷にある寺院の総称でもあり、その多くが718年開基の宇佐八幡宮の神領地でもありました。納経や生前供養、墓標などの目的で造られた宝塔である国東塔をはじめ、歴史に包まれる旅となる場所です。

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